- 夢こうろ染について -

「太陽を宿す」という幻の染めを現代に再現した「夢こうろ染め」の誕生。

京を都とした平安時代は、日本の色彩の黄金時代とも称され、時の嵯峨天皇が「日本最高位・天皇の色」と定めた黄櫨染(こうろぜん)はその代表といえます。

染めを通して「日本」を探求してきた奥田祐斎は1990年、京都太秦・広隆寺に保管されている歴代天皇の「黄櫨染御袍・こうろぜんのごほう」を國學院大学の協力を得て調査。世界に類例のない特徴を発見しました。

「太陽の光で色が変化する」
「太陽の光に透かすと燃えるような赤色が現れる」

これぞ世界に誇る日本の染め。広く世界に伝えたい。1992年、奥田祐斎は黄櫨染と同じ特徴を有する新たな色彩を創り上げ、「夢こうろ染・ゆめこうろぞめ」と名付けました。

1200年の時を超え生命の源である太陽を宿す神秘の染めです。

1992年、奥田祐斎が歴代天皇の黄櫨染を調査・研究する機会を得、その謎を解き明かして現代に再現。新たな色変化バリエーションを加えた染色技法を「夢こうろ染」(ゆめこうろぞめ)と名付ける。
平安期に始まり1200年以上の時をかけて発展してきた日本の国風文化独自の染色技術は1992年の発表以来、日本独自の染色技術として世界中で多くの人の目を驚かせ国内のみならずヨーロッパ、アジア諸国で高い評価を受けるに至っております。
2008年、ルーヴル宮内パリ装飾美術館にて作品展示、高い評価を得ています。



- 染色作家 祐斎 -

染色作家祐斎

染色作家 祐斎は、日本の伝統的染色法を継承・追求するのみならず、現代人が親しめるように表現を工夫アレンジする取組みをして参りました。
世界に類を見ない独自の表現を生み出し、国内のみならずヨーロッパ、アジア諸国で高い評価を受けるに至っております。
染色作家として、これからも日本が長い歴史で紡いできた、ユニークな技術・文化を継承・発展させ、世界に向け発信して参ります。

奥田祐斎 Okuda Yusai

1950年 三重県熊野市に生まれる。

1980年 祐斎染色研究所 創業。

1990年 天皇の第一礼服。黄櫨染を広隆寺にて調査・研究し、再現に成功。その謎を解き明かした経験から、独自の染色技法「夢こうろ染」を創出。

2008年 ルーブル宮内パリ装飾美術館にて作品展示、高い評価を得る。

2019年 フランス人間国宝 Serge Amoruso(革デザイナー)とのコラボレーション作品を発表。「レヴォラシオン」(パリ国際工芸見本市)に出品。



- 祐斎亭について ー

「嵐山 祐斎亭」は、約800年前に造営された後嵯峨・亀山上皇の離宮、亀山殿跡に立地する築150年明治期の建造物です。

元々は料理旅館「千鳥」という、京都の舞妓、芸妓憧れの地。
ノーベル文学賞受賞された文豪、川端康成が逗留し「山の音」を執筆した場所としても知られています。

源氏物語の舞台となった嵐山は、平安時代より風光明媚な景勝地として貴族が別荘を構え、四季の移り変わりを楽しみ、その四季折々の風景は歌に詠まれ、小倉百人一首が生まれた歴史を持っております。

季節の移り変わりに合わせて変化する⽇本の空間美をお楽しみください。

見学詳細

定休日:毎週木曜日
(貸切時、年末年始はお休みとなります。)

見学料:2,000円(税込)

時間:10:00~18:00(18:00閉門)

お抹茶セットご希望の方は1,000円(税込)にてご提供いたします。
ご見学時にお申し付け下さい。

*10名を超える団体のお客様、婚礼撮影、商業用撮影に関しては必ず事前にご相談下さい。
直接ホームページからご予約された場合は、当日ご対応出来ませんのでご注意下さい。

*お子様に関しましては、中学生以上からご入館頂けます。
 料金:2,000円(税込)

*三脚などのご使用はお控え下さい。

*ペットのご同伴はお控え下さい。